【親と同居する前に】バリアフリー&2世帯対応リフォームのポイント

query_builder 2025/06/04
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親御様との同居をきっかけに、住まいを見直す方が増えています。しかし実際には、「バリアフリーってどこまでやればいいの?」「2世帯住宅って完全分離しないとダメ?」といった悩みや疑問も多いもの。この記事では、親との同居を検討する方に向けて、快適な住まいづくりに欠かせない「バリアフリー」と「2世帯対応」のリフォームポイントをご紹介します。



バリアフリーリフォームで見直したい3つの基本

段差の解消と手すりの設置

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玄関、浴室、トイレといった生活の要所では、年齢とともに足腰が弱くなった際にバランスを崩しやすく、転倒のリスクが高まります。特に浴室では濡れた床で滑りやすく、玄関では段差や上がり框(かまち)の高さが負担になるケースもあります。トイレでは立ち上がり動作のたびに体重をかけるため、安定しないとケガにつながる恐れもあります。

・スロープやフラットフロアの導入で、つまずきを防止
・手すりは玄関・トイレ・浴室・階段など、動作が集中する場所へ優先的に設置

安全性だけでなく、移動のしやすさも意識した設計が重要です。例えば、車椅子や歩行器を使用する可能性がある場合には、廊下や出入口の幅を広めに確保し、スムーズに通行できるようにすることが求められます。また、家具の配置や照明の位置にも配慮し、動線を妨げないように工夫することで、日々の生活がより快適になります。



扉を引き戸にするメリット

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高齢になると、一般的な開き戸の開閉が負担になりがちです。特に握力や腕の筋力が低下している場合、ドアノブをしっかりと握って回し、引いたり押したりする動作そのものが難しくなることがあります。また、開閉の際に前後のスペースが必要なため、狭い場所では身体の移動が困難になり、無理な姿勢での動作が転倒の原因になることもあります。

・引き戸は軽く開けられ、車椅子でも通りやすい
・開閉スペースを取らないため、限られた空間でも動きやすくなります

トイレや洗面所など狭いスペースほど、引き戸が効果的です。開き戸の場合、開け閉めに前後のスペースが必要で、室内が狭いと動作が妨げられやすくなります。特に高齢の方が使用する際には、無理な体勢を取る必要があると転倒のリスクが高まります。一方、引き戸であれば壁に沿ってスライドさせるだけで開閉できるため、身体の動作に負担をかけず、車椅子や歩行器でも安心して利用できます。



トイレ・浴室の使いやすさを考える

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水まわりは毎日使う場所だからこそ、バリアフリー設計が重要です。特に高齢の方にとっては、滑りやすい床や狭い動線、低すぎる便座などが身体に大きな負担となります。浴室では濡れた床面が転倒の原因となりやすく、トイレでは立ち上がりや座る動作が難しくなることもあるため、細やかな配慮が求められます。毎日使用する場所だからこそ、安心・快適に使える環境を整えることが、日々の生活の質を左右します。

・十分な広さを確保し、介助しやすい空間に
・浴室は手すり・滑りにくい床・浴室暖房なども検討を
・トイレは座りやすさと立ちやすさのために便座の高さや向きにも配慮

冷暖房の効きやすさ、ヒートショック対策も忘れないようにしましょう。特に冬場の入浴時には、暖かいリビングから寒い脱衣所や浴室への移動によって急激な温度差が生じることで、血圧の急変や心疾患のリスクが高まります。これを防ぐためには、浴室暖房や脱衣所の断熱強化、床暖房などを取り入れて、室温差をできるだけなくすことが重要です。また、断熱性能の高い窓やドアの導入により、冷暖房効率を高めることで省エネにもつながります。



2世帯対応リフォームで気をつけたい生活設計

生活スタイルに合った「共有」と「分離」の選択

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親世帯と子世帯がストレスなく暮らすには、共有部分のバランスがカギです。生活スタイルや価値観の違いを尊重するためには、どの部分を共用にし、どこを独立させるかを明確にしておくことが重要です。

親世帯と子世帯がストレスなく暮らすには、共有部分のバランスがカギです。

・完全分離型:玄関・水回りすべてを別にし、プライバシーを確保
・一部共用型:キッチンやお風呂など一部を共用することで、コストを抑える

ご家庭の関係性や予算に応じて、柔軟に考えましょう。
たとえば、日中の生活リズムが大きく異なる場合は、キッチンや浴室などの水まわりはそれぞれに設けたほうが、お互いに気を遣わずに生活できます。一方で、コスト面を重視するご家庭では、玄関や一部の設備を共用しつつ、生活空間の使い分けによってプライバシーを確保する方法もあります。
完全分離型の場合は、それぞれの世帯が独立した生活を送ることができる反面、建築コストやスペースの確保が課題となります。一部共用型はコストを抑えつつも、日常の接点が多くなるため、家族間の信頼関係やルールづくりが不可欠です。


音と時間の“ズレ”への対策

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生活リズムが違う親世帯と子世帯では、音がストレスの原因になることも。たとえば、早朝に起きて活動を始める親世帯と、夜遅くまで起きている子世帯では、テレビの音や調理中の音、洗濯機の稼働音などが気になる時間帯が異なります。また、階上の足音やドアの開閉音、トイレの流水音などが繰り返されることで、お互いの睡眠の質や生活の快適さに影響を及ぼすことがあります。

・階層を分けたり、防音材を使ったりする工夫が効果的
・水回りはできるだけ音の気にならない位置に配置するのがおすすめです

防音ドアや吸音床材なども検討しましょう。



水まわりの配置を見直す

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朝のトイレや洗面所の混雑は、毎日のストレスになります。特に出勤や通学の準備で家族が同じ時間に行動する場合、順番待ちが発生したり、急かされて支度ができなかったりすることで、小さなイライラが積み重なります。高齢の親御様にとっても、時間を気にしながらの使用は身体的・精神的な負担となりかねません。こうした状況を避けるためには、水まわりの数や配置を工夫し、使用時間が重ならないような設計が求められます。

・トイレや洗面台は各世帯に設けるのが理想
・洗濯機やキッチンの場所も生活動線に合わせて工夫

設備を「分ける」だけでなく、「時間帯で使いやすいように設ける」ことも大切です。



よくある失敗とその対策

手すりだけでは不十分なケース

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「とりあえず手すりをつけた」では、安全性の確保には不十分です。段差のまま手すりだけを設置しても、根本的な転倒リスクは残ります。
たとえば、玄関の上がり框や廊下の小さな段差などに手すりを取り付けたとしても、足元の不安定さを解消できなければ、つまづきによる転倒事故を完全に防ぐことはできません。また、手すりの位置や高さが利用者の体格に合っていないと、かえってバランスを崩す原因にもなります。
安全な住環境をつくるには、段差そのものの解消や床材の滑りにくさなど、複合的な視点で改善を図ることが必要です。



補助金の存在を知らずに高額な費用負担に

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リフォームには、国や自治体が提供する補助金や助成金制度が多数存在します。これらの制度をうまく活用することで、工事費用の一部を補助してもらえる可能性があります。しかし、制度の存在を知らずに自己負担だけで工事を進めてしまうと、結果的に数十万円以上の損をしてしまうケースもあります。

たとえば、介護保険制度では、要介護・要支援の認定を受けている方が対象となり、手すりの設置や段差の解消といったリフォーム工事に対して、最大20万円(うち自己負担は1〜3割)までの補助が受けられます。また、自治体によっては独自の高齢者住宅改修助成制度を設けており、工事費の一部をさらに支援してくれることもあります。

ただし、補助金の申請には、事前の申請手続きが必要で、リフォーム前の写真や工事内容の明細書、見積書など、複数の書類を揃える必要があります。また、すべての工事が補助の対象になるわけではなく、デザイン性を重視した工事や制度の趣旨に合わない内容は対象外となる場合があります。

こうした情報を知らずに自己判断で工事を進めてしまうと、本来得られるはずの支援を受けられなくなり、結果的に費用負担が増えてしまいます。リフォームを検討する際には、必ず自治体の窓口や信頼できる専門業者に相談し、補助金の適用可否や必要な手続きを確認することが大切です。



親の気持ちを置き去りにした計画

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「こちらの都合」で計画を進めてしまうと、後から親御様が使いにくさを感じてしまうことも。たとえば、見た目の良さやコスト面を優先して選んだ設備や間取りが、実際には親御様の動作や生活習慣に合っておらず、毎日の生活にストレスを感じさせてしまうケースもあります。

また、加齢によって聴力や視力が変化している場合には、照明の明るさやスイッチの位置、音の聞こえやすさといった点にも配慮が必要です。こうした細かなニーズは、実際に生活しているご本人にしか分からないことも多いため、リフォーム前に丁寧に希望や不安を聞き取ることがとても重要です。

事前にじっくりと話し合い、住まいに対する要望を共有することで、満足度の高いリフォームにつながります。



補助金・支援制度もチェックしよう

自治体の高齢者住宅改修補助

土地選び


自治体ごとに制度の名称や支給条件は異なりますが、介護が必要な高齢者のために住宅改修費の補助制度を設けている地域が多くあります。
たとえば、浜松市では要介護認定を受けた高齢者が対象で、手すりの設置や段差解消などに対して上限75万円(特定地区は100万円)まで補助される制度があります。これにより、安全な暮らしのための住宅リフォームを経済的に支援しています。
申請前の相談や書類の準備が必要となるため、まずはお住まいの自治体窓口に確認することが大切です。



介護保険の住宅改修費制度

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浜松市では2025年度も介護保険制度に基づいた住宅改修費支給制度が実施されています。要支援または要介護認定を受けた高齢者が対象で、手すりの設置や段差解消など、日常生活に必要な住宅改修工事について、最大20万円までが補助対象となり、利用者負担は1~3割(支給額は7~9割)となります。

この制度を利用する際は、工事を始める前に事前申請が必要であり、ケアマネジャーや福祉住環境コーディネーターと連携しながら、改修計画の作成や申請書類の準備を進めます。書類の不備や申請タイミングを誤ると補助を受けられないため、事前にしっかりと相談し、確認を取ることが重要です。



まとめ


親との同居に向けたリフォームは、住まいだけでなく“暮らし方”を整えるきっかけにもなります。バリアフリーだけでなく、生活リズムや空間の使い方も意識したリフォームを行うことで、親御様にもご自身にも負担の少ない、快適な暮らしが手に入ります。

まずはご家族の希望を丁寧に聞き取り、将来まで見据えたプランニングを行いましょう。そして、必要に応じて補助金制度や専門家の力も借りながら、後悔のないリフォームを進めてください。



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