【そろそろ外壁塗装?張り替え?】ガルバリウム鋼板で後悔しない外壁リフォームを!メリット・デメリット解説
「外壁が汚れてきたかも」「そろそろ塗装の時期かな」そんな風に感じている方に、ぜひ知っていただきたいのが“ガルバリウム鋼板”という外壁材です。最近ではリフォームでも選ばれることが増えており、見た目の美しさだけでなく、耐久性やメンテナンスの面でも注目されています。とはいえ、良い点ばかりではありません。実はガルバリウム鋼板には、知らずに使うと「失敗だったかも……」と感じてしまうようなデメリットもあるのです。この記事では、リフォームを検討中の方向けに、ガルバリウム鋼板の特徴や注意点をやさしくわかりやすくご紹介します。塗装・張り替え・重ね張り(カバー工法)などを検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。
ガルバリウム鋼板とは?
合金をコーティングした金属素材
ガルバリウム鋼板とは、鉄の表面に「アルミ」「亜鉛」「シリコン」を含む合金をコーティングした金属素材のことです。このコーティングは、「溶融55%アルミニウム亜鉛合金めっき鋼板」とも呼ばれ、アルミの耐食性、亜鉛の犠牲防食作用、シリコンの付着性を組み合わせることで、極めて高い防錆性能を実現しています。
もともとはアメリカで開発され、日本では1990年代から外壁や屋根材として急速に普及しました。耐久性が高く、軽量で加工しやすいため、住宅だけでなく倉庫や工場、公共施設などでも採用されています。
リフォームの場面では、既存の外壁を剥がさずにその上から張る「カバー工法」との相性がよく、解体工事の手間やコストを抑えつつ、仕上がりの美しさや性能を向上させる素材として高く評価されています。
また、表面の塗装技術も進化しており、つや消し仕上げや木目調の意匠を施したものなど、デザインの選択肢も年々広がっています。
ガルバリウム鋼板のデメリット8選
まずは注意しておきたい点から確認しておきましょう。ガルバリウム鋼板には、以下のようなデメリットもあります。
塗膜の経年劣化には注意
→ 表面に施された塗膜は、紫外線や雨風によって時間とともに劣化する可能性があります。10年から20年を目安に再塗装が必要となる製品もあり、完全なメンテナンスフリーではない点には注意が必要です。施工時の音が大きい
→ 金属素材であるため、張り替えや重ね張りの際には作業音が響きやすい傾向にあります。特に密集した住宅地では、近隣への配慮として施工時間帯を調整するなどの工夫も求められます。電波が届きにくくなることも
→ ガルバリウム鋼板は金属でできているため、電波を反射しやすく、スマートフォンの電波が家の中に届きにくくなることがあります。断熱ガラスと併用した場合はさらに影響が出やすくなるため、電波対策の併用が必要です。初期コストがやや高め
→ 一般的な窯業系サイディング材と比較すると、施工費を含めた初期費用が1〜2割ほど高くなる傾向があります。ただし、長期的に見ればメンテナンス費の削減で元を取れるケースも少なくありません。施工には専門技術が必要
→ 板金工事の技術が求められるため、経験の浅い業者による施工では継ぎ目からの浸水や見た目の不具合が生じるリスクがあります。信頼できる施工業者を選ぶことが成功の鍵になります。断熱材がないと暑さ・寒さを感じやすい
→ ガルバリウム鋼板自体には断熱性能がないため、断熱材との併用が必要です。断熱材付きのパネルを選ぶ、または断熱材を追加施工することで快適な室内環境を保てます。へこみやすい
→ 非常に薄く軽量な素材であるため、ボールの衝突や飛来物などで凹みができやすい点は注意が必要です。小さな衝撃でも傷になる場合があり、美観を重視する方は保護策も検討を。デザインの自由度が低い
→ ガルバリウム鋼板はフラットで直線的なデザインが主流のため、タイル調・レンガ調などの立体感のある意匠を求める方には物足りなさを感じるかもしれません。見た目の好みに合うかどうかを事前に確認しておくと安心です。
ガルバリウム鋼板のメリット7選
続いて、外壁リフォームにおいてガルバリウム鋼板が選ばれている理由を見ていきましょう。代表的なメリットを7つご紹介します。
リフォームに適した施工性
→ ガルバリウム鋼板は「カバー工法」に対応しやすく、既存の外壁材を撤去せずにその上から重ね張りが可能です。これにより、解体コストや工期を抑えられるうえ、廃材も少なく済むため環境面でも優れています。デザイン性が高い
→ スタイリッシュでシャープな外観が特徴です。近年はつや消しのマット仕上げや木目調などバリエーションも豊富になっており、ナチュラルからモダンまでさまざまな住宅スタイルにマッチします。環境にもやさしい
→ ガルバリウム鋼板はリサイクル性が高く、使用後の廃材処分も比較的容易です。また、長寿命で張り替えの頻度が少ないため、ライフサイクル全体での環境負荷も抑えられます。軽量で建物にやさしい
→ 瓦やモルタル外壁に比べて非常に軽く、建物の構造にかかる負担が少ないのが特長です。重ね張りをしても重量増が少ないため、耐震性を損なわずにリフォームが可能です。長寿命で安心
→ 適切な施工とメンテナンスを行えば、30〜40年は美観と機能を保ち続けられる耐久性があります。頻繁な修繕が不要なため、長く安心して住み続けることができます。サビに強い
→ アルミと亜鉛による特殊メッキ構造が、サビの発生を大幅に抑えます。特に雨風の影響を受けやすい外壁でも、長期間きれいな状態を保ちやすい素材です。汚れにくく掃除も簡単
→ 表面が滑らかなため、ホコリや排気ガスによる汚れがつきにくく、カビやコケも発生しづらい特性があります。高圧洗浄などを使わなくても、軽い水洗いで美しさを維持しやすい点も魅力です。
電波への影響を事前に理解しておきましょう
スマートフォンの電波やWi-Fiの電波が遮断されやすい
ガルバリウム鋼板の意外な落とし穴のひとつが「電波トラブル」です。金属素材は電波を通しにくく、スマートフォンの電波やWi-Fiの電波が遮断されやすい特性があります。
特に、最近の住宅で多く採用されている「Low-Eガラス(遮熱断熱ガラス)」とガルバリウム鋼板の組み合わせは要注意です。この2つが合わさると、建物全体が“金属の箱”のような構造になり、以下のような不具合が発生するケースがあります。
通話中に音が途切れる
インターネットがつながりにくい
LINEやメールの受信が遅れる
こうした問題を避けるためには、リフォーム段階での対策が効果的です。具体的には、次のような方法が挙げられます。
電波を通しやすい樹脂サッシや一部開閉窓を採用する:電波の抜け道を確保します。
室内にWi-Fiルーターを適切に配置する:遮られた部分にも届くように中継機を使うのも有効です。
携帯キャリアが提供する「フェムトセル(小型基地局)」を設置する:特に電波が弱いエリアでは無料で借りられることもあります。
また、これらの電波トラブルは住み始めてから気付くケースも多いため、設計段階で通信環境についてもしっかり確認・相談しておくことが大切です。
リフォームでガルバリウム鋼板を選ぶ際には、「快適な暮らし」を実現するために、こうした“見えない部分”にも目を向けておくと安心です。
まとめ
素材選びで後悔しないために
ガルバリウム鋼板は、外壁リフォームにおいて高い耐久性とデザイン性を両立させた素材として、多くの方に選ばれています。特に、「メンテナンスの手間を減らしたい」「見た目にこだわりたい」といったご要望をお持ちの方にとっては、非常に心強い選択肢となるでしょう。
ただし、すべての方にとって完璧な素材というわけではありません。断熱性能や電波への影響、施工の難易度など、事前に知っておきたいポイントもいくつかあります。そうした情報をしっかりと把握したうえで、「塗装で済ませるのか」「サイディングを張り替えるのか」「重ね張りで仕上げるのか」といった選択を行うことが大切です。
ガルバリウム鋼板は、“見た目の美しさ”と“住まいの性能”をバランスよく叶えたい方にとって、頼もしい存在になってくれるはずです。
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